福久の由来

 福久の初代、林久太郎は愛知県三河地方の出身で明治初期来浜し、現在の中区福富町にて開業いたしました。店名は地名の福と名の久をとり、「福久」と命名しました。
 当初は鮮魚を中心に、仕出し料理も手掛けていたようです。
 その後二代目林ふくを経て、三代目木村甚三郎が跡をとり、日本料理の粋を極めたふぐ、そして鰻を取り入れてゆきました。
 そして四代目木村とりの後、現在の木村豊に受け継がれ今に至っております。
店名の「福久」も当初の意味の他、お客様の幸せ「福」がいつまでも続く「久」を店の基本理念としこれからも精進してまいります。
今後とも末永くご贔屓のほどお願い申し上げます。

五代目店主 木村豊拝

ふぐへのこだわり

「旨味」と「食感」
 ふぐは大変強い生命力をもった魚で一般の魚が活け締めから一日程で熟成が始まるのに対し、ふぐは2日〜4日経たのち熟成が始まります。
 このタイミングを見る「目利き」=「観察力」がふぐの旨さを決める生命といえます。
 口に入れたときの歯ざわりをまずお楽しみいただき、ゆっくりと咀嚼を繰り返してゆくとふぐの持つ旨味が口の中に広がってゆくのをご堪能下さい。

「割烹」
割る=切る つまり、ふぐを薄く切る=ふぐさし
烹=煮る  つまり、ふぐを鍋で炊く=ふぐちり
という意味があります。
つまりふぐは割烹、日本料理の原点そのものということができるでしょう。

鰻へのこだわり

「さんたて」=「さばきたて」「蒸したて」「焼きたて」の原則の徹底
活きの良い鰻をさばき、串打ちをした後そのまま強火の炭火で焼きます。(素焼き)
そして蒸して余分な脂を落とします。(蒸し)
程よい蒸し加減の後、秘伝のタレをつけ焼き上げます。(本焼き)
この一連の工程を間髪をいれず一気に仕上げてゆきます。
中でも福久では特に、「焼きたて」の新鮮な香りを大切にしています。

蒸し過程で鰻に個体差があるため、お客様への提供時間にご迷惑をおかけする場合が多々ありますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。